ジムでは最初に羞恥プレイを仕掛けてきます。

体調不良だったり仕事が忙しかったりで、もう2週間近くジム行ってない。もうさすがに身体も元通りになってるっぽい。そんな中、一通のハガキが届きました。

「3kg減った?」

とだけ書かれたハガキ。そういえばジム初日のオリエンテーションで、未来の自分宛にハガキ書かされたんだった…! し、死んでしまいたい…!(白目を剥いて転がりながら)

ジムのオリエンテーションは新規入会者のために随時行っていて、入会者が一人以上いればやるものなんですが、私のときはおっさんと二人でした。見ず知らずのおっさんとテーブルに向かい合ってビデオを見ながらジムのシステムを学習し、そこでインストラクターのお兄さん(筋肉隆々)が「まずは目標を立ててくださいネ!」と快活に用紙を配ってよこします。お兄さんの、手元を覗き込む不躾な視線に心を焼かれながら「し、週2日以上通う…」といったヌルイ目標を書いては「週2ですかー!」と即座に読み上げられ、ビクゥ!となったところで「お二人とも同じ目標ですネ! 頑張りましょう!」と爽やかに筋肉で微笑まれます。

そして顔がひきつって痙攣してきた頃、おもむろにハガキを配られて「2ヵ月後の自分に向けてメッセージを書きましょう!」と言われます。いやちょっとそれ、何のプレイっすか。未来の自分にハガキて。しかもちょっと、じっと見すぎ。笑顔のまま止まってるの怖いから。こっち見んな。と自意識と悪戦苦闘しながら、お兄さんの視線から手元を隠しつつ走り書きで書いた「3kg減った?」の文字。どうせ回収のとき読まれるんだけど。もうやだ帰りたい。

そんな記憶が鮮明に思い出されました。ジムに通っているみんながあの屈辱の洗礼を受けたのかと思うと、恐ろしくて恐ろしくて。一刻も早くここを出るべきだと、私の脳内で警鐘が鳴り響いていたあの瞬間を思い出してしまいました。

当然のことながら、あれから1ヶ月ちょい経ちましたが1kgたりとも減ってません。結婚式まで5ヶ月です。目標は8kg減です。無理じゃね…?