母乳を出すのがこんなに痛いなんて聞いてないぞ。

授乳が本格的に始まった。3時間おきに授乳室へ向かい、(1)石鹸で手洗い、(2)おむつがえ、(3)授乳、の繰り返し。1日8回。妊娠中も夜間の頻尿で何度も起きていたからそれはいいとして、問題は赤ちゃんのお世話が何から何まで初めてだということ。まず抱っこができない。首がすわっていないからフニャフニャでぐらんぐらんで、壊れそう。クッションもどう使っていいのやら。あと、会陰の傷がものすげー痛くて、座るのに一苦労。いで、いでででで…。
おむつがえも初めてで手間取るし、泣くのですげー焦る。おろおろしながらなんとか替える。
そして肝心のおっぱい。看護師さんに手伝ってもらいながらなんとか吸わせてみたが、初乳を出すために看護師さんに乳首をギューッとつままれるのがものすごく痛い! ちょ、なにすんの!って思ったけど、当然我慢しなきゃいけない雰囲気。ここでもまた激痛…。
そして全身の筋肉痛。お産のときにありとあらゆる筋肉を使ったので、フルマラソンの後みたいに痛い。走ったことないけど。とにかく満身創痍である。陣痛と出産のあの痛みを乗り越えたというのに、まだ私は痛みに耐えねばならぬのか! 話がちがーう!

さて、なんとか母乳をにじませ、我が子の口に含ませてみる。予想以上に吸い付く力が強くて驚いた。最初は出なくともとにかく吸わせることが大事。ナントカってホルモンがどーのこーのらしい。そんでまた乳首を吸われると、子宮が収縮するんだけどこれがまた痛い! 後腹ってやつ。また痛いのかよ…。

しばらく吸わせてミルクを足す。たったの10cc。完全母乳にこだわりはありますか、って聞かれたけど、私は特にこだわっていないので言われるがままにミルク。出れば母乳に越したことはないんで、程度。あんま無理して生真面目にやりすぎると自分がぶっ壊れるので、手を抜けるところは抜くつもりでいる。完全母児同室のところはもっと大変なんだろうな。私は3時間ごとってだけでだいぶ心にゆとりが持てた。

午後は早速夫の両親が初孫の顔を見に来た。名前も大方決まった。夕方我が子を新生児室に預けた後は、夫と夜までゆるりと過ごす。ちょっと高くつくけど、わがまま言って個室にしてよかった。