産まれちゃった!

しばらく開きましたが、実は産まれちゃってたのでした。予定日より10日も早く。元気な男の子です。

陣痛の始まりは腰痛。“陣痛だ”って自覚は皆無だったのだけど、時計を見ると10分おきなので念のため病院に連絡したら、「じゃあ来て」ってことになり、そのまま入院。夜遅かったというのもあり、夫は始発でないと動けない。それまでに間に合うんだろか…と気が気じゃなかったのだけど、陣痛から13時間後、子宮口が全開大になり、さて今からいきみましょうというところに夫がすべりこみセーフ。両親学級で学んだマッサージは数回しかできなかったけど、分娩には間に合いました。

一番つらかったのは、長い長い陣痛。特に後半ね。予想してたのよりだいぶ痛みが強かったし、もどしたりするのも知らなかったし、あとなんか出したいようなあの感じはかなり我慢するのがつらかった。陣痛の波が来ると、深呼吸の回数を数えたりして意識を保った。分娩台にあがってからは本当にガツンとくる。目を閉じるとパニックになると聞いていたので、必死に機械の注意書きとか凝視してた。何が書いてあったのかはさっぱり覚えてない。

いきみ自体はそれほどつらくないけど、それまで何時間も逃していた癖で最初はうまくいきめなかった。コツをつかんでからは出てくる感覚がわかった。もう出る、というときに何と会陰が裂けた。痛いー!と思わず叫んだ。直後、ズルッと出てきた。誕生の瞬間。夫は目をキラキラさせてた。それを見てなんかすごくホッとしたし、嬉しかった。
あれよあれよという間にへその緒を切られたわが子をカンガルーケア。乳首をつまんだらもう初乳が出た。すげえ神秘。あと裂けた会陰の縫合がものすげー痛かった。麻酔したけどチクチク痛いねん。

とにかく夫の顔を見るまでは本当に不安で不安で仕方がなかった。陣痛はものすごく痛いし。でも顔を見たら無我夢中なりにも安心して産むことができたと思う。手を握ってくれたり汗をふいてくれたり、顔をのぞき込んでくれたりっていうのが、すごく精神的に助けられた。“ふたりで産んだ”っていう実感がもてた。

その後病室に移動して食事。…とはいえ疲労がMAXなせいか、食事がまったくのどを通らない。二人とも寝不足なので仮眠をとり、わが子も部屋にやってきて親子3人水入らずで過ごす。数時間前まではお腹の中にいたわが子。いとおしくて仕方がない。ふたりしてわが子の顔をずっと見つめ続ける。何だかまだ実感がわかないのだけど、私たち、ついに親になったんだなあ。