両親学級に参加してみた。

夫と3週間ぶりに会う。もしかしたらもう産まれちゃう気がしていたのだけれど、なんとかその前に両親学級の受講が叶った。参加者は私たち夫妻を含め4組と少ない。自己紹介代わりに簡単にお産へのイメージを述べ、あとは助産師の話を聞く。夫は電車の乗り継ぎがうまくいかず30分ほど遅刻したのだが、特に問題なかったので安心した。

お産のドキュメンタリーみたいな映像を観たのだけど、これが私の一番恐怖としていたものだった。高校時代にも同じようなものを授業で観たけど、そのときはまだ今の年齢の半分くらいだし、「母親ってすごいねー」とか完全に他人事として感動できた。けれど今回は、いざ自分が産むのである。
本物の妊婦が、本物の陣痛に苦しみ、本当に分娩して新生児が誕生するまでの映像は、確かに感動的ではあったけれども、あれを自分がやるのかと思ったら恐怖のあまり号泣してしまった。無理無理無理ー。絶対に無理ー。なんでみんな平気で観ていられるの…? 夫は「わりとスムーズに産んでたじゃん」とか言ってたけども。いやいや、あれだいぶカットされてるから。あれが数時間続くんだから。こーわーいーーー。
へその緒が真っ白いチューブみたいだったのと、出てきた胎盤がかなりグロかったのが印象的だった。

出産の恐怖がMAXに達したあとは、実技をまじえて呼吸法の練習。夫に腰をマッサージしてもらいながら、さっき映像の中で妊婦がやっていた、フーフーとかハッハッとかをやってみる。夫もなかなかうまく要領を得てくれたようで普通にマッサージが気持ちいいけど、これがすごい痛みの中で行われるんだよな…。助産師さんいわく、

「陣痛はやわらぎません。痛みが強くならなければ分娩が進まないのです。呼吸法はあくまでも陣痛から意識をそらし、胎児へ酸素を送るためのものです」

やっぱ結局は自分自身で頑張るしかないのよねえ。こればかりは何とかしてもらえるものではないのだから。最後にいきみの練習をして、予定より30分ほど超過して講座は終了。

雑誌やネットからの情報は頭に入っているけれど、実際こうして実技をやってみてよかった。実感が持てたし、夫もだいぶ勉強になったのではないかと思う。