電車で席を譲られた。正当な理由で。

たまごクラブ付録の“妊婦ストラップ”をバッグに付けた。満員電車でおしくらまんじゅうされるのは是が非でも避けたいのである。妊娠初期はお腹が目立たないので妊婦だとは気付かれず、それなのにつわりでものすごく気分が悪い。本音を言えば、何が何でも座らせていただきたいところなのだ。
そこで、恥ずかしいけど、自分が妊婦であることをストラップでさりげなくアピールすることにしたというわけである。
朝は時差通勤を申し出たので、車内も空いてるし立ってるのはそんなに苦ではないけれど、帰りのラッシュが怖い。ぐいぐい押されるし、目の前の人のカバンがお腹に当たって痛いし、人に密着するとタバコの匂いや体臭などで吐き気がしてくる。それにみんな疲れているから、優先席だろうがどこだろうが座りたい人ばかりなのだ。
ストラップをつけてからもう2週間ほどになるだろうか。いっこうに席を譲ってくれる人はいない。つかそもそもこのストラップ、小さすぎてよく見えないし、知名度ないんじゃねーの。

…と、そんな中、先日電車で優先席付近に立っていたら、座っていた若い女性が席を譲ってくれた! ああ、世の中は捨てたもんじゃなかった! ありがとう! ありがとう! ちょっと申し訳ないなーと思ったけど、やっぱり嬉しい。妊婦って、わかってくれたんだね!

ただ、現週数ではお腹のふくらみはほとんどないし、明らかにストラップが彼女の見えない位置にあったことは内緒だ。ヒント:デフォ