正露丸判決 ラッパとひょうたんに類似性ない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000006-maip-soci
このニュースで初めて正露丸を作っているメーカーが複数あるって知ったんだけど、それってみんな知ってることなの? 私はいままで知らなかったから、「正露丸」つったら「ラッパのマークでオレンジの箱」だと思い込んでた。そこに描かれてるのがちゃんとラッパかどうかなんて、確かめようと思ったこともない。たぶんひょうたんでも気付かないと思う。
で、今回の裁判では「パッケージが似すぎていて混同されるから迷惑だ」って、大幸薬品(ラッパ)側が和泉薬品工業(ひょうたん)を訴えたわけなんだけども。確かに似てる。っていうかパッと見わかんない。間違いがあるから探してみて!と言われなきゃ気付かない。つうかさ、「正露丸」って名前でオレンジの箱に入ってたらラッパのマークだって思うんじゃないの? そんだけ大幸薬品のCMがインパクト大で世間に浸透してるということ。

ここでの問題点は、「ラッパとひょうたんが似ている」ということではなくて、「パッケージそのものから受けるイメージがほぼ同じである」ということだと思う。ラッパとひょうたんは明らかに違う種類のものだし、そんなこと誰だってわかってる。バカにしてんのか。論点はそこじゃない。
それと、「正露丸」のCMを大きく打ち出してるのは大幸薬品だけというのもある。この製品が大幸薬品の商標ではなくて“複数のメーカーから出ているものだ”という一般社会での認識が低いからだ。世間一般では「正露丸」つったら「ラッパのマークでオレンジの箱」なんだと思う。そういう意味では大幸薬品は成功してるといえるし、市場も独壇場なんだろう。「なにこのひょうたん印…あの正露丸がパクられてる…」と誤解する人だっているだろう。

ただなー、この名称とデザインは商標じゃないんだから、「似てるからやめてください。っつーか金よこせ」ってのは違うのかもなあ。ひょうたん側の言い分も一理ある。ラッパさんがもっと早い段階で商標登録しとけばよかったんじゃないですかね。まあ、訴え方が悪かったのか、それとも裁判官が意地悪なのか…。なんにせよ、私は正露丸のお世話になることがめったにないですけども。