留守の民家で1カ月、キャベツ千切り中に家主が帰宅

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_04/t2006040504.html
家主(おばあちゃん)が1ヶ月家をあけるってのもなかなかないけど、まああり得ることではある。で、その留守宅に忍び込んでそのまま1ヶ月も生活してたって、すごい。すごいっていうかなんていうかもう、すごいとしか言いようがない。見知らぬばあちゃんの家でごはんを炊き、キャベツの千切りをしていた33歳の男。不法侵入した家で自炊する男。材料はその家の台所にあるものを適当に使ったんだろうけど、足りなくなったら自分で調達してたんだろか。おばあちゃんのサンダルつっかけて、近所まで。
それにしても、よほど居心地がよかったのか。家主が帰ってきたらどうするつもりだったんだろ。包丁つきつけて強盗でもするつもりだったのか。でもさすがにひと月も経ったらそのときの「やったる…!」感なんてとっくのとうに萎えるでしょ。最初はいろいろ物色しただろうけど、そのうち毎日テレビでいいともだのワイドショーだの見るようになって、トイレも使えば風呂にも入る。夕方になればお腹すいたなーって晩ご飯のしたくし始めて。「よーし今日はキャベツだー」ってキャベツ千切りにしちゃうわけで。米研いで炊飯器セットして、ちゃんとごはんも炊けるわけで。ほんでちゃちゃっと油揚げのみそ汁なんか作って、商店街の肉屋で揚げたてのメンチカツでも買ってくれば幸せな晩ご飯じゃんね。
そんな中、家主がひょっこり帰ってきたら驚くよなー。いや、家主も驚くのは当然だけど犯人の方さ。「いつかこの時が来る」とはわかってただろうけど、ずっと延ばし延ばしにしてて、でもそれがよりによってキャベツ千切りにしてる時とはね。「来たか…」って感慨もへったくれもない。しかも包丁握ってたくせにばあちゃん襲わずにすたこら逃げ出して後で警察に電話かけちゃうくらいだから。いけないことだとは思うけど、なんかこの犯人が人間くさすぎて、憎めないような気さえしてくる。んで何の因果かこのばあちゃん(と言っても65歳だから犯人にしてみりゃ母親みたいなもんか)と一緒に暮らすことになって、20年後にはばあちゃんの骨拾って、おれは…おれは考えてみれば幸せだったのかもしれんなあ…みたいな人生も、な。
だいぶ妄想が過ぎました。